長時間に及ぶデスクワークや不良姿勢の継続、重い荷物を片側の肩だけに負担をかけるなどにより頭部を支える筋肉群(起立筋・僧帽筋・胸鎖乳頭筋・肩甲挙筋)が過剰に緊張してしまう症状を言います。筋肉が硬くなることで血行も阻害され、さらに痛みや不快感が現れます。この悪循環から自律神経のバランスが悪くなることもあると考えられています。
【ケアの方法】
肩こりは不良姿勢が大きな誘発原因と考えられます。まず、骨盤のゆがみ、猫背・反り腰等の姿勢、関節可動域などを診させていただいたうえで、最適な施術法をご提案致します。(単純な肩こりであれば、整体の施術がお勧めです)
長時間のデスクワークが避けられない場合でも、1時間に一度程度でもデスクから離れ、首のストレッチや大きくゆっくりな腕回し等で、首や肩の筋肉をゆるめます。
特に原因がなくても現れることのある症状で、痛くて手が後ろに回せない、肩から上に腕が上がらないことが特徴です。40代、50代の方に見られることから、四十肩・五十肩と言われます。急な動きなどが原因で炎症が起こることがあります。
【ケアの方法】
痛みを緩和するため、ハイボルテージ治療器、微弱電流治療器などの電気治療を行います。炎症が収まってきたら関節の動きを改善するための超音波治療器、運動療法、ストレッチなどを併用をします。
動かさないことよりも、“痛みを感じない範囲”で積極的に動かすことも大切です。腕を前後にゆっくり振り動かす(歩く時に腕が大きめに振れる感じ)、腕を横に挙げる等を行うのもお勧めです。あくまでも痛みの感じない範囲で十分です。
極端な高い枕で寝た、椅子で寝たなど首の筋肉(胸鎖乳突筋・僧帽筋・肩甲挙筋など)の過剰な緊張が原因で、起きた時に首が回せないなどの症状が特徴です。
【ケアの方法】
痛みを緩和するため、ハイボルテージ治療器、微弱電流治療器などの電気治療を行います。筋肉の負担を軽減するテーピングなどもお勧めです。
首の筋肉が過剰に引っ張られて痛めた状態ですので、優しくマッサージする、程よく温めるなども良いでしょう。強く抑える、無理に動かすのは逆効果です。
自動車の運転中に受けた追突事故などで見られる症状です。首まわりの筋肉や首の骨の関節(椎間関節)にケガが起こったと考えられ、めまいや、耳鳴り、吐き気等を伴うことも多く早めの施術が必要です。
【ケアの方法】
交通事故で受けたケガの場合は、応急処置を除き早急に病院又は整形外科などで診察を受けて下さい。そのうえで当院のリハビリを受けられることをお勧めします。事故を受けたばかりのタイミングでは首に負担をかけない固定が大切ですが、あまり動かさずにいると首周りの筋肉が硬く緊張してしまうので、微弱電流治療器などを使用しこの緊張を柔らげる施術を行います。(むち打ちは後遺症も伴う症状ですので、自己判断は禁物です。整形外科や交通事故によるケガの施術を国家資格として認められた当院に相談して下さい)
脊椎(いわゆる背骨)は全部で33個の骨で構成されています。それぞれ頸椎7個、胸椎12個、腰椎5個、さらに仙椎5個と尾椎4個が繋がっています。頸椎、胸椎、腰椎のそれぞれの椎骨の間にはクッションの役割をこなす椎間板(髄核を繊維輪が覆っている)があり、首を前後に曲げたり、左右に倒したり、左右にひねる動作を可能にしています。悪い姿勢の継続や加齢による筋力低下や椎間板の変性などで、椎間板が負担に耐えられなくなると椎間板の中の髄核が繊維輪から飛び出し脊椎神経を圧迫すると、腕や指先にしびれや放散痛の症状が起こることがあります。
【ケアの方法】
レントゲンでヘルニアがあっても、症状としてはほとんど何も感じていない方もみえます。一昔前は手術によって、飛び出して脊椎神経を圧迫しているヘルニア部分を切除するしか方法がないと考えられていましたが、最近では保存療法と言って手術をせずヘルニア部分の負担を軽減することで回復を見込む方法も選択できるようになりました。当院ではヘルニア部分への負担を減らすため、負担のかからない姿勢をキープしやすくする筋力トレーニングや筋肉の過剰な負担を軽減するストレッチ、骨とじん帯を整える矯正施術を行います。
腕を上げる動作の時に肩や腕の周りに、しびれ、うずくような痛み、血流障害を生じます。時に物がつかみにくい、握力が低下するなどの運動麻痺の症状も見られます。鎖骨の下を通る動脈や腕に通る神経(腕神経叢)が圧迫されることで起こります。
【ケアの方法】
重い荷物を持ち続ける、思いリュックを背負うなどの動作を避け、肩回りの筋肉の緊張緩和、血流改善を行います。さらに肩回りの筋肉を鍛えることで負担を軽減し症状の改善を目指します。
腕の骨と肩にある上腕骨頭をつなぐ腱が切れてしまった状態です。転んで腕を強くついた、肩を強打したなどが原因で起こる場合と老化により明確な原因がなく起こる場合があります。五十肩では肩の関節が硬くなり肩が上がらない例が見られますが、腱板断裂ではほとんどの場合肩の動きに制限は見られません。肩を上げる時にジャリジャリと音がする、力が入らないなどの症状がみられる場合もあります。
【ケアの方法】
多くの場合中年以降に発症が見られることから、原因はいわゆる老化や使い過ぎが原因であると考えられています。痛みの強い時は動かしすぎないように包帯やテーピングでの固定による保存療法、痛みが軽減してからは運動療法と肩関節周りの筋力強化トレーニングを行います。
腰の痛みが3か月以上続いている場合、慢性腰痛と言われています。腰の柔軟な筋肉が失われ、痛みを伝達する神経が何らかの原因で興奮したままになってたりすると明確な原因が無くても痛みが継続して発現することがあります。また、強いストレスと関係しているとも言われ、心理的な要因が影響することもあります。
【ケアの方法】
腰の筋肉の緊張状態が見られれば、ストレッチや電気治療によって筋肉の緊張緩和を目指します。生活習慣から身体(特に腰の)使い方を改善するトレーニングや関節の動きを整える整体をお勧めしています。
重いものを持ち上げようとした、体をねじった等が起因となって急に痛むようになった腰痛を急性腰痛と言います。腰は前後に曲げたり、左右に傾けたり、左右にひねったりと自由に動くことができる関節構造になっており、許容範囲を超えた負担も受けると腰を支える筋肉やじん帯・軟骨(腰椎椎間板)に小さな損傷・ケガを受けてしまいます。
脊椎(いわゆる背骨)は全部で33個の骨で構成されています。それぞれ頸椎7個、胸椎12個、腰椎5個、さらに仙椎5個と尾椎4個が繋がっています。頸椎、胸椎、腰椎のそれぞれの椎骨の間にはクッションの役割をこなす椎間板(髄核を繊維輪が覆っている)があり、体を前後に曲げたり、左右に傾けたり、左右へねじる動作を可能にしています。悪い姿勢の継続や加齢による筋力低下や椎間板の変性などで、椎間板が負担に耐えられなくなると椎間板の中の髄核が繊維輪から飛び出し脊椎神経を圧迫すると、しびれや放散痛、足に力が入りにくいといった症状が起こることがあります。
【ケアの方法】
レントゲンでヘルニアがあっても、症状としてはほとんど何も感じていない方もみえます。一昔前は手術によって、飛び出して脊椎神経を圧迫しているヘルニア部分を切除するしか方法がないと考えられていましたが、最近では保存療法と言って手術をせずヘルニア部分の負担を軽減することで回復を見込む方法も選択できるようになりました。当院ではヘルニア部分への負担を減らすため、負担のかからない姿勢をキープしやすくする筋力トレーニングや筋肉の過剰な負担を軽減するストレッチ、骨とじん帯を整える矯正施術を行います。
悪い姿勢の継続や加齢による筋力低下や椎間板の変性、腰椎椎間板ヘルニアの進行などによって、脳から延びた脊髄神経がとおる脊柱管が狭くなり、脊髄が圧迫されることで足や腰に痛みやしびれなどの症状が現れます。とくに立つ、歩くなどの動作に支障をきたす場合があり、座る、前かがみになるなどの動作で楽になることもあります。
腰椎は衝撃を和らげるクッションの役割を果たす椎間板を挟んで自由度の高い動きが出せるよう積み重なるように並んでいて、さらにじん帯が動きすぎないよう保護をしています。悪い姿勢の継続や加齢による筋力低下や椎間板の変性などが原因で椎体が前方または後方へずれてしまった状態をすべり症と言います。
10才から15才程度の成長期にスポーツなどで繰り返し後ろにそらす、体をひねる等の動作が原因で起こる症状と考えられていて、腰椎後ろにある椎弓と言わる部分に、過剰な負担が繰り返されることによる疲労骨折です。腰椎が2つに分離してしまうため分離症と呼ばれます。分離した腰椎がずれをおこし、脊髄を圧迫することもあります。
スポーツが原因と考えられれば、スポーツを中断してください。ただ、日常生活に大きな影響も出ない場合もあり、この場合は腰部の負担を軽減する、体を保持する腹筋や背筋を鍛えることが予防になります。
成長期の小中学生よく起こる肘の疾患です。野球肘と言われれるように過度に繰り返す投球動作によって、肘関節の骨・じん帯・腱に負担がかかり、痛みや炎症、肘関節の可動域制限などが見られます。内側側副靭帯損傷や内側上顆剥離骨折、上腕骨小頭の骨軟骨障害(離断性骨軟骨炎)、肘頭閉鎖不全、後方インピンジメントなどと診断されることがあります。
【ケアの方法】
痛みを感じているようであれば一定期間の投球練習を中止してください。肘に負担をかけないよう、テーピングでの固定や筋肉・じん帯の負担を軽減するストレッチ、電気治療などの物理療法機器を使用して症状の軽減を目指します。激しい痛みや数日の施術でも軽減しない場合は整形外科病院等でレントゲン診断をお勧めする場合もあります。
テニスプレーヤーに多いことからテニス肘と呼ばれていますが、テニス以外でも手首に強い負担がかかる動作を繰り返し行うことで手首から肘にかけて痛みが起こる場合があります。手首を伸ばすときに働く「長橈側手根伸筋」、「短橈側手根伸筋」、指を伸ばすときに働く「総指伸筋」の使い過ぎによる過剰な負担が原因となっています。
【ケアの方法】
使い過ぎによる過剰な負担で筋肉に炎症や過剰な緊張が見られることから、テーピングや包帯等で負担を軽減する固定法を行います。さらに、ストレッチや運動療法で筋肉の柔軟性の回復、超音波治療器で血流改善、ハイボルテージ治療器で痛みの緩和を目指します。
小学校就学前の児童に起こりやすい症状です。手をつないで歩いている時、子供が転びそうになり腕を引っ張って支えたなどの際に、いわゆる肘が抜けた状態(肘の輪状じん帯と橈骨頭橈骨頭が外れかけた状態)になることがあります。子供が痛がって腕を動かさない、腕を上げることができないなどの症状が見られます。
【ケアの方法】
比較的に簡単な方法で肘の輪状じん帯と橈骨頭をもとの状態に戻すことができます。元に戻ってしまえば子供は今まで通り腕を動かすことができ痛みも消失します。ただし、関節が緩い状態になっていることも考えられますので悪化させないための施術が必要です。
指を曲げるための筋肉が収縮すると、筋肉につながった腱(屈筋腱)が指の骨を引っ張ることで、指を曲げたり伸ばしたりすることが可能になります。この腱は所々で腱の浮き上がりを抑える鞘状の腱鞘によって骨に固定されていて、腱鞘の中を通って滑るように動いています。手や指の使い過ぎ等が原因で過剰に腱と腱鞘がこすれ合うと、腱鞘が腫れて腱の動きが制限されたり痛みや炎症が起こります。更年期や妊娠出産期の女性にも起こりやすいことが知られています。
【ケアの方法】
指や手の使い過ぎによることが一番の原因と考えられていますので、負担のかかる仕事や動作を一時的に中断することをお勧めします。また、当院では負担を軽減するよう、包帯やテーピング等で固定法を行います。痛みを軽減するハイボルテージ治療器や血流を良くし炎症の軽減する超音波治療器等を使用し回復を促進します。
指を動かすための筋肉が収縮すると、筋肉につながった腱(屈筋腱)が指の骨を引っ張ることで、指を曲げたり伸ばしたりすることが可能になります。この腱は所々で腱の浮き上がりを抑える鞘状の腱鞘によって骨に固定されていて、腱鞘の中を通って滑るように動いています。手や指の使い過ぎが原因で腱鞘炎が起こりますが、さらに症状が悪化すると腱が腫れたり硬くなったりして、この部分が腱鞘を通る際に滑らかに動かず引っかかるようになります。まるでバネで弾かれるように見える為、ばね指と呼ばれます。
【ケアの方法】
強い痛みを感じない場合も多く放置される方おられますが、なかなか自然治癒しにくい症状です。超音波治療器や圧迫法で腱の炎症や肥厚の軽減を目指します。自分でできるマッサージの方法などをご紹介いたします。
症状が長期で生活に支障をきたす場合は整形外科での手術や注射などの治療が有効な場合もあります。
膝の関節軟骨の加齢による変性が原因とされている症状で、男性よりも女性に多くみらます。使い過ぎや肥満等による膝への負担も影響するとされています。初期には、立ち上がったり階段の上り下りの時に痛みがあり、膝に水がたまり腫れるなどの症状が現れます。さらに変形が進むと、痛みが増し歩行に支障をきたします。太りすぎないように注意が必要で、さらに太ももの筋肉を強化することで膝への負担を軽減します。
若者ではスポーツなどで膝を激しく捻じった、中高年では加齢による変性も重なり大きな衝撃ではなくても膝を捻じったなどでおこります。膝の大腿骨と脛骨がぶつからないようにクッションの働きをする三日月型の軟骨が損傷してしまった状態です。スムーズに膝を曲げ伸ばしできない、膝に水が溜まって腫れるなどの症状がみられます。
スポーツや交通事故などで膝に大きな衝撃を受けた時などに膝を取り囲む靱帯(前十字靱帯、内側副靱帯、外側側副靱帯)が損傷を受けます。膝の痛みと膝関節の可動域制限、腫れがみられ、急な動きや体重をかけたときに膝がしっかり支えられない不安定感がみられます。靱帯の損傷具合によっては、保存療法だけで回復が見込めず手術による靱帯再建が必要な場合もあります。
成長期の子供に多くみられる症状です。成長期の子供の骨は柔らかく、飛び腫れる、ボールを強くけるなど膝を伸ばす運動によって、まだ成長過程にある骨と腱の付着部が引っ張られ剥離してしまう状態です。症状はほとんどの場合、成長が終わると同時に治癒します。それまでは、スポーツでの負荷を減らすなどの対処が必要です。
【ケアの方法】
ストレッチ、微弱電流治療などで大腿四頭筋の過剰な緊張をやわらげ、負担を減らす処置を行います。
ほとんどの場合、外見的な意味合いで言われることが多く、実際の機能的な障害はほとんどありません。レントゲンなどの検査で膝関節の変形がみられる場合は、手術療法が必要となる場合もあります。
ジャンプなどの動作で着地した時や段差などで足が上手く地面に着くことができず足首を捻ったなどの症状でおこります。ほとんどの場合、足の外側の靱帯(前距腓靱帯)が過剰に伸展(足の外側が伸ばされ内側に捻った状態)され損傷を起こします。足首に腫れがみられ、足をつくことで痛みを生じます。RICE処置と言って、Rest(安静)、Icing(冷却)、 Compression(圧迫)、Elevation(挙上)が患部の内出血を軽減します。症状によっては足首への負担を減らすため、動きを制限するテーピング等での固定が必要な場合もあります。
アキレス腱とは、ふくらはぎの筋肉と踵の骨をつなぐ腱で、ふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋)が収縮するとアキレス腱が引っ張られ、踵の骨が引き上げられつま先を伸ばす格好になります。ジャンプする、急に走り出すなどの動作がこれにあたります。腱が衰えを見せる30歳から50歳程度のスポーツ愛好家が受傷しやすい症状で、「強く踏みこんだ」「ジャンプの後の着地動作」「急に走り出す」などで、アキレス腱が負担に耐えられず断裂を起こします。受傷時には「ブチッ」というような音や叩かれたような衝撃を感じることもあり、アキレス腱部分にへこみが見られることもあります。つま先立ちの動作ができなくなる、へこみ部分を強く摘まむと痛みがあるなど症状が現れます。